WUBS(ワールドユニバーシティバスケットボールシリーズ)を観戦に、東京へ行くことを決めました。
今夏でまだ2回目の開催となる、WUBSの知名度は高くありませんが、なぜこのイベントに注目するのか、などを書きます。
私のような、NCAAバスケットボール狂、そして日本の大学バスケットボール狂にはたまらないイベントなのです。
WUBS(ワールドユニバーシティバスケットボールシリーズ)2023
公式ページから、ファクトを抜粋します。
・主催は全日本大学バスケットボール連盟(JUBF)。楽天スポーツが運営強力。サンクロレラが協賛。
・アジアの大学バスケットボール界がより高みを目指すために、2022年に新たに創設された国際バスケットボール選手権大会。
・第1回大会の2022年は、東海大学(日本)、ペリタハラパン大学(インドネシア)、国立政治大学(チャイニーズタイペイ)、アテネオ・デ・マニラ大学(フィリピン)の4大学が参加し、フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学が3戦全勝で最初の栄冠。
・第1回WUBSは世界中でも放送・配信され、約400万回も世界で見られる大会となった。
・2023年の第2回大会:アジアからは新たに韓国のチャンピオンチームである高麗大学校が参加し、さらに、オーストラリアやアメリカからもそれぞれシドニー大学、ラドフォード大学が参加。
・FIBAルール。
なぜWUBSに惹かれるのか
まずは、その心意気ですね。
BリーグやアメリカNCAAへの選手流出が課題となる中、日本の大学バスケットボールはどのようにその競技レベルと人気を維持するか。そして何より、どのようにあるべきか。
このテーマに、大きく貢献するのはないでしょうか。
わずか2回目の開催にして、NCAAディビジョン1校の招聘を実現
驚きました。
日本人選手によるNCAAディビジョン1スクールへの留学が増えているとはいえ、招聘は簡単ではなかったはずです。
有望選手のリクルート、そして競技レベルのことを考えれば、ディビジョン1校による、恒例の夏の海外ツアーはヨーロッパに集中して当然であるからです。
※2023年のD1校海外ツアーリスト *おそらく「戻る」はずの、富永啓生選手のネブラスカはスペインへ。
史上初!?NCAAディビジョン1単独校 vs 日本D1(関東一部)単独校
公式、非公式あわせ、おそらく史上初、です。
7年前。2016年夏のジョージワシントン大学来日を含め、NCAAディビジョン1校が来日した際の対戦相手は、シニア代表が担ってきたからです。
そして、全日本が相手をしても、ことごとく勝てなかった。。。
果たして。
いまの日本の大学バスケットボールトップ校は、NCAAディビジョン1校を倒すことができるのか。
倒せないにしても、どの程度のレベルで戦えるのか。
これらを「測る」意味からも、WUBSは大変有意義なイベントであると言えます。
私が現役大学生であった頃。※関西2部トップ校でした
アメリカ某州の、有力なNAIA校コーチに指導していただく経験を得ました。
コーチの指導力にも驚きましたが、そのNAIA校のレベルの高さ!
とても我がチームの手におえる相手ではなく、ゲームどころか、一緒に練習さえしてもらえなかったのですが、デモンストレーションを披露してくれました。
スタートは6-2、6-3、6-6、6-8に6-9というサイズで、6-8の4番の選手は、どう見ても、あの全日本の大黒柱・北原憲彦選手よりも上でした。
そして、このコーチはNCAAディビジョン1校との公式戦を組めるほどの力を持っていたのですが、、、
「ジョージタウンとやった。ムトンボとモーニングに計15ブロックされたよ。信じられないよ!」
と言っていました。
。。。
果たして。
WUBSで、日本の大学バスケットボールの”現在地”を測ることができます。
もちろん、他校にも注目です。
前回優勝のアテネオ・デ・マニラ大学と言えばもちろんこの方。伝説的なコーチである、タブボールドウィン。彼の存在だけでも注目でしょう。 > 2015の名シーン
そして、個人的に。
韓国の高麗とオーストラリアのシドニーもよく見ておこうと思っています。
ラドフォード大学ハイランダーズ2023-2023
優勝候補筆頭はラドフォード大学でしょう。
昨季21勝(!)15敗と好成績をあげ、ビッグサウスカンファレンスを2位(タイ)で終えたラドフォードは、ローメジャーとはいえ強いです。
多くの主力が戻る来季。
お馴染みのブラケットロジーにおいて、ラドフォードのNCAA出場が決定(東の第15位シード、笑)
注目は3人(問題なく来日するとして)。
ダクワンスミスとケニョンジャイルスのバックコートコンビと、昨季ビラノバから転校してきたブライアンアントワン。
個人的には、山﨑選手の同期、ジャイルス。ビッグサウスのオールルーキーチームに選出された彼は、5-11ながら、抜群の得点能力。ぜひ日本人に見てほしい。
そして山﨑一渉選手。
学年を上げるにつれ、彼がチームの中心選手に成長していくのはもう間違いありません。
1年目の数字など、ほぼ関係ありません。
コーチ陣からの、山﨑選手への期待の高さがうかがえます。
というわけで、観戦をおすすめします。
チケットはこちら。
<参考>
・男子代表が直前の強化試合で大敗した、2017ワールドユニバーシティゲームズの記事。>アメリカはカーセンエドワーズらがいたパデュー大学の単独チーム。優勝はリトアニアで、日本は20位。
※同大会で、女子は堂々の銀メダル。ロスターを見れば納得。
・翌2018年の、アジアパシフィックユニバーシティチャレンジ。D1のカリフォルニア大学アーバイン校(UCI)が参戦。好ゲームを展開した韓国の延世と対照的に、日本はふがいない結果に終わった。
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