→NCAAトーナメント2017出場校予想①-ハイメジャーカンファレンス
→NCAAトーナメント2017出場校予想②-ミッドメジャーカンファレンス
ロウメジャーカンファレンス
”lowロウ”なのに”メジャー”。
単に”マイナー”と呼ばないのは、ディビジョン1校は351校がすべて”メジャー”であるという認識からです。
”ロウ”とはいえ、そこはディビジョン1。
基本的に各カンファレンスから1校のみのNCAAトーナメント出場ですが、たびたびアップセットをやってのける、注目の学校が揃っています。
また、大勢はないですが、こういった学校の中心選手、Go-to guyがNBAで大活躍するケースもあります。
カンファレンストーナメントはハイメジャーの日程を後に持ってくるようにしており(盛り上がります!)、これらロウメジャーカンファレンスは早々に開始されます(始まってます!)。
ロウメジャーでは、ニュートラルな会場では観客が集まりづらいことや、レギュラーシーズンの価値を維持する目的もあって、カンファレンストーナメントも上位シードのホームゲームで行われる場合も多くなっています。
ATLANTIC SUN(アトランティックサンカンファレンス)
文字通り大西洋岸の学校が集まるカンファレンス。
カンファレンストーナメントは各ゲームレギュラーシーズン上位校のホームゲームで行われます。
すでに1回戦(準々決勝)が終了。ほぼ順当にレギュラーシーズン上位校が勝利。2007年からディビジョン1に上がったばかり。2013年に初出場でスウィート16まで駆け上がったFGCUが、レギュラーシーズン王者として、3度目のNCAAトーナメント出場を目指します。
AMERICA EAST(アメリカイーストカンファレンス)
これも文字通り、東部の、それもニューイングランドエリアの学校を中心に構成されるカンファレンス。
隠れた名門校、バーモントが今季全勝優勝。
カンファレンストーナメントを制しての、6度目のNCAAトーナメント出場を目指します。バーモントはジョージワシントンの前コーチ、マイク・ロネガンが指揮をとっていた学校で、現ジョージワシントン暫定ヘッドコーチのモーリス・ジョセフ、旧bjリーグで活躍したクリス・ホルムらもOB。Mo-Joこと、ジョセフはハイメジャー、ミシガンステイトからの転校でした。
ニューヨークにあるストーニーブルックは、Bリーグ栃木トミー・ブレントンの母校。
カンファレンストーナメントは各ゲーム、レギュラーシーズン上位校のキャンパスで行われます。
BIG SKY(ビッグスカイカンファレンス)
”らしい”ネーミングです。大西部の学校が集まります。
最近ではゴンザガの近くにキャンパスがあるイースタンワシントンからロドニー・スタッキーが、ソルトレイクシティに近いウェバーステイトからダミアン・リラードがNBAへ羽ばたきました。
カンファレンストーナメントの会場はネバダ州リノ。
レギュラーシーズン優勝はまだ確定しておらず、NCAAトーナメント出場枠1をめぐって激戦が予想されます。
BIG SOUTH(ビッグサウスカンファレンス)
もちろん、南部校で構成。
レギュラーシーズン優勝はウィンスロップ、ノースカロライナ大学アッシュビル校、そしてリバティの3つどもえの争い。
やや変則的なフォーマットのカンファレンストーナメントは、下位ラウンドをレギュラーシーズン上位校で実施。準々決勝、準決勝の6試合はレギュラーシーズン優勝校キャンパスで開催。そして決勝はレギュラーシーズン上位校で行われます→変則的!
ですが、レギュラーシーズンの価値の維持と、敗者復活、下剋上の要素を兼ね備えている方法と言えるかもしれません。
BIG WEST(ビッグウェストカンファレンス)
もちろん西部の学校で構成。
カリフォルニア州の各校と名門ハワイ大学がメンバー。
ハワイはBリーグ富山を指揮するボブ・ナッシュとその息子ボビーの母校。
LAやバークレーなどと同じUC(カリフォルニア大学)とCSU(カリフォルニアステイト大学)各校も多い。
レギュラーシーズン首位に立つUCデイビスは最近ディビジョン1に上がった学校。田臥選手のNCAA時代、対戦した相手。
CSUノースリッジは高橋マイケル選手の母校。
その他ロングビーチとフラートン(ともにCSU)やUCサンタバーバラなども、少ないですがNBA選手を輩出。
レギュラーシーズンは終わっていません。カンファレンストーナメントはアナハイムのホンダセンターで開催です。
IVY LEAGUE(アイビーリーグ)
日本における一般的な知名度はどのハイメジャーにも負けないでしょう。
東部の私立名門校8つで構成され、多くのアメリカ大統領などを輩出しています。
オバマ前大統領が出たハーバードは、デューク出身のトミー・アマカーがヘッドコーチにつくや大躍進。最近のトーナメント常連校。ジェレミー・リンを出したことは周知のとおり。
その前の大統領ブッシュを出したイェールは、Bリーグ仙台にやってきたグレッグ・マンガーノらの母校。
ニューヨークのコロンビア大学は松井啓十郎を輩出。
世界的に有名なプリンストンオフェンスの元祖であるニュージャージー州のプリンストン大学からはNBAでも活躍し、上院議員にもなったビル・ブラッドリー。
現大統領ドナルド・トランプはフィラデルフィアのペンシルバニア大学(Penn)で学びました。
レギュラーシーズンはプリンストンが全勝中。
2敗でハーバードが追い、現地3月4日に直接対決でタイトルシェアの可能性を残しますが、プリンストンの優勝は決まりです。
アイビーはレギュラーシーズン重視。カンファレンストーナメントは行ってこず、昨年までは唯一レギュラーシーズン優勝校がNCAAトーナメントへ自動的に出場していましたが、今季からついにポストシーズントーナメントを導入。ただし上位4校のみによる実施で、会場はPennのホームでカレッジバスケットボールの聖地ザ・パレストラ。
プリンストン、ハーバードにイェールの進出は間違いなさそうですが、4つ目の椅子をPennとコロンビアが争っています。ペンが出ればプレイオフはある程度有利ですが。。。
METRO ATLANTIC ATHLETIC(MAAC、メトロアトランティックアスレティックカンファレンス)
文字通り、ニューヨーク周辺の学校で構成。
近年目立つのは何と言ってもモンマスでしょう。Bリーグ東京Zのディオン・ジョーンズの母校モンマスはベンチパフォーマンスでも有名。
その他シエナは栃木のライアン・ロシター、マリストはNBAに進んだオランダの巨人リック・スミッツを輩出。
レギュラーシーズンは昨季に続いてモンマスが制覇。5度目のNCAAトーナメント出場を狙います。ヘッドコーチでノースカロライナ大学出身のキング・ライスはそろそろよりハイレベルでサラリーの高い学校への栄転が見込まれます。
カンファレンストーナメントはニューヨーク州都オルバニー。
シエナがホームとしても使用するタイムズユニオンセンターで開催です。
MID EASTERN ATHKETIC(MEAC、ミッドイースタンアスレティックカンファレンス)
通称ミーア。ワシントンDCエリア以南の南部ブラックカレッジで構成。
デュークと同じダラムにキャンパスがあるノースカロライナセントラルがレギュラーシーズン王者。2014年以来、2度目のNCAAトーナメント出場を目指します。
カンファレンストーナメントはバージニア州ノーフォークにある名物アリーナ”The Scope”で開催。
NORTHEAST(NEC、ノースイーストカンファレンス)
これも文字通り、アメリカ北東部の学校で構成。
マウントセントメリーズの単独優勝なるかどうかはレギュラーシーズン最終戦に持ち込まれました。
カンファレンストーナメントはニュートラル会場を用意しません。各ゲーム、上位校のキャンパスで。
OHIO VALLEY(OVC、オハイオバレーカンファレンス)
通称OVC。フロリダ州のジャクソンビルステイトも加わります。
レギュラーシーズンはベルモントが制圧。
地元ナッシュビルで行われるカンファレンストーナメント優勝&8度目のNCAAトーナメント出場を目指します。
PATRIOT LEAGUE(ペイトリオットリーグ)
アーミー(陸軍士官学校)とネイビー(海軍士官学校)がメンバー。東部名門校で組織されるカンファレンス。
バックネルはテーブス海選手に正式にオファーを出しています。
リーハイからCJ・マカラム、コルゲートからアドナル・フォイ、そしてネイビーからデビッド・ロビンソンとNBA選手を輩出。
ペンシルバニア州のバックネル、レギュラーシーズン優勝決定。テーブス選手にとって魅力的な学校であることは間違いありません。
レギュラーシーズン上位校キャンパスで行われるカンファレンストーナメントを制し、7度目のNCAAトーナメント出場を目指します。
SOUTHERN(SoCon、サザンカンファレンス)
もちろん南部校で構成。
ここもシタデル、VMIといったミリタリースクールがメンバー。
レギュラーシズンは三つ巴の優勝争い。全くわかりません。
カンファレンストーナメントはノースカロライナ州アッシュビルのUSセルラーセンターで。激戦必至。
SOUTHLAND(サウスランドカンファレンス)
テキサスを含めた深南部校で構成。
こちらもレギュラーシーズンがまだ終了していません。
ヒューストン西郊外のケイティで行われるカンファレンストーナメントチャンピオンがNCAAトーナメント出場です。
SOUTHWESTERN ATHLETIC(SWAC、サウスウェスタンアスレティックカンファレンス)
こちらも深南部。ミーアと同じく、構成校はブラックカレッジです。
SWACもレギュラーシーズンが終わっていません。そしてカンファレンストーナメントに出られるのは上位8校のみ。
1回戦(準々決勝)はレギュラーシーズン上位校キャンパスで行われ、準決勝、決勝をNBAヒューストンロケッツのホーム、トヨタセンターで開催する変則フォーマット。
SUMMIT LEAGUE(サミットリーグ)
主に中西部校で構成。
レギュラーシーズンはサウスダコタの単独優勝が最終戦次第となっています。
カンファレンストーナメントはサウスダコタ州スーフォールズで。
レギュラーシーズン最下位はこれに出ることができません。Bリーグ西宮のラリー・オーエンスの母校オーラルロバーツは早くもシーズンが終了しました。
上記15のカンファレンスは、すべてNCAAトーナメント出場枠がたった一つ。
キャンパス開催など、カンファレンストーナメントはレギュラーシーズン上位校がある程度優遇されますが、一発勝負のため何が起こるかわかりません。
高校野球の都道府県予選と同じく、国中の注目がこれらロウメジャーカンファンレンスの出場争いに集まります。
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